トレカをまとめて識別・グレーディング・相場チェックできるカード識別ソフト
Cardloader でできることと、2つの識別エンジンそれぞれの得意・不得意をまとめました。仕分けには無料のローカル AI、正確な識別や相場、グレードが必要なときは Ximilar API を。
自分の PC で動く、オフラインのカード識別
Cardloader には、PC 上で動く識別エンジンが入っています。Liquid AI 社の小型の画像言語モデル LFM2.5-VL 450M を llama.cpp で動かすもので、Mac では Metal、Windows と Linux では CPU を使い、最近のノート PC なら1枚あたり約1秒で読み取ります。
1枚のカードを2回に分けて見ます。まずカード全体からカード名、年、ゲームを、次に拡大したカード下端から型番とセットコードを読み取ります。回答は決まった JSON 形式に収まるので、いつもきれいな列に整理されます。
- 無料・無制限:API キーもアカウントも不要で、1枚ごとの料金もかかりません。
- プライバシー:画像は手元の PC で読み取られ、どこにもアップロードされません。
- ダウンロードは一度だけ:モデルのライセンスに同意したうえで、Hugging Face から約330 MB をダウンロードします。一時停止と再開もできます。
- できないこと:再録や仕様違いの見分けはできず、一致スコア、別候補、価格、グレードも出せません。結果には信頼度の代わりに Local タグが付きます。
モデルは LFM Open License v1.0 で提供されており、一定の売上を超える事業での商用利用には制限があります。Cardloader 本体は Apache-2.0 です。
正確な識別と相場がわかる AI カード識別
最高の精度が必要なセッションでは、Ximilar Collectibles Recognition API を使えます。Auto モードでは、カードの種類をまず判別してから、TCG ID、Sport ID、Comics ID、Slab ID のうち適切なエンドポイントに送ります。
- 信頼度:識別結果ごとに「高・中・低」が付くので、確認が必要なカードだけを見直せます。
- 別候補:いちばん近い候補が違っていても、ワンクリックで別の候補を選べます。
- 相場:米ドルでの代表価格と、TCGplayer や eBay などのマーケットプレイスへのリンクを表示します。
- 従量課金:識別1回につき API 呼び出し1回(Auto モードでは2回)。Ximilar の Business プランかトライアルが必要です。詳しくは Ximilar の料金をご覧ください。
カードのグレーディング、状態、センタリング
Ximilar Card Grading API を使えば、PSA、BGS、CGC の鑑定に出す前に、カードの束をまとめてグレーディングできます。判定の根拠となるオーバーレイ画像もセッションに保存されるので、何が測られたのかを確認できます。
- 総合グレード:カードの表と裏の両面から、角、エッジ、表面、センタリングと最終グレードを判定します。
- 状態:eBay、TCGplayer、Cardmarket、Ximilar の基準で、カードの状態をすばやく判定します。
- センタリングのみ:両面からセンタリングのスコアを出し、鑑定前のふるい分けに使えます。
TCG、スポーツカード、コミック、鑑定品
コレクション全体をひとつのスキャンアプリで。以下は Ximilar API が識別できるカテゴリーです。ローカルモデルは、どのカードでも印刷された文字を読み取ります。
PC・Mac で使えるポケカスキャナー
ポケモンカードを、収録弾や型番まで含めてまとめて識別。スキャン画像のフォルダーからでも、スキャナーから直接でも読み込めます。
マジック:ザ・ギャザリング、遊戯王、ONE PIECE、ロルカナ
主要なトレーディングカードゲームも同じ流れで識別でき、Ximilar API の対応タイトルは順次増えています。
スポーツカードのスキャンソフト
野球、バスケットボール、アメフト、サッカー、アイスホッケーのカードを、カード名、収録弾、年、型番で識別します。
コミックと鑑定品
コミックは Comics ID で識別し、PSA などの鑑定品のラベルは Slab ID で読み取ります。
スキャナー、フォルダー、監視フォルダーで一括スキャン
カードがどこにあっても読み込めます。元の画像が変更されたり移動されたりすることはありません。
- 業務用スキャナー:RICOH(旧富士通)fi-8170 を、ADF の両面読み取りで束ごとスキャンします(標準は600 dpi)。Windows ではフィーダー付きの TWAIN 2.x 対応スキャナー、macOS と Linux では SANE 対応スキャナーも使えます。
- フォルダー:スキャン画像やスマホで撮った写真のフォルダーから、JPG、PNG、WebP、TIFF、BMP の画像を解析します。
- 監視フォルダー:PaperStream Capture や ScanSnap Home などのソフトが保存した画像を、保存されたそばから解析します。
- CSV ファイル:既存のスプレッドシートを読み込みます。画像パスのある行は解析し、カード名のある行は識別済みとして取り込みます。
カードの表と裏を自動でペアリング
「1枚につき画像1枚」か「表と裏のペア」を選べます。ファイル名(front/back、recto/verso、f/b、a/b)でペアにし、該当する名前がなければ並び順でペアにします。スキャナーの両面読み取りは自動でペアになります。
一時停止・再開・修正ができるセッション
フォルダーの解析やスキャナーでの読み取りは、1回ごとにセッションとして PC に保存されます。
- 結果はリアルタイムで表示。カードをクリックすると、画像、識別結果、価格、グレードを確認できます。
- 一時停止、停止、再開は、アプリを再起動したあとでも可能。失敗したカードは1枚ずつ再試行できます。
- Run again で、前回以降にフォルダーへ追加されたファイルも読み込みます。
- 最大16枚を並列で解析するので、大量のカードもすばやく処理できます。
- セッションの検索、絞り込み、名前の変更、複製、一括削除に対応します。
在庫管理に使える CSV の書き出しと読み込み
どのセッションも、Excel や Google スプレッドシート、ショップの取り込みツールで開ける UTF-8 の CSV に書き出せます。列には、カード名、収録弾、セットコード、型番、シリーズ、年、カテゴリー、信頼度、価格(米ドル)、グレード、状態、画像パスが含まれます。書き出したファイルは、そのままの状態で読み込み直せます。
Ximilar Cards Cloud への同期(オプション)
セッションを Ximilar Cards Cloud にリアルタイムで同期し、カードごとの画像、識別結果、価格、グレーディングを保存できます。保存した内容は Cards Cloud タブから確認でき、Cardloader で行った修正も反映されます。同期は、オンにしない限り行われません。
オープンソースだから、どんなコレクションにも合わせられる
Cardloader は Apache-2.0 ライセンスで公開しています。コードはすべて読めて、どこでも動かせて、集めているものに合わせてフォークできます。コイン、切手、未開封品、自前のカードデータベースにも。
Tauri 2(Rust)と React(TypeScript)で作られ、セッションは SQLite に、API キーは OS のキーチェーンに保存します。読み込み元、識別エンジン、CSV 書き出しはそれぞれ独立したモジュールで、モック API を使ったエンドツーエンドのテストも含まれています。
カードのスキャンを無料ではじめよう
Windows・macOS・Linux 版の Cardloader をダウンロードして、フォルダーかスキャナーを指定するだけ。数分後には最初の束の識別が終わります。月額料金もアカウント登録も不要です。